地には平和

Beethoven: Missa Solemnis
カール・ベーム指揮/ベルリン・フィル 聖ヘドヴィヒ大聖堂聖歌隊
 マリア・シュターダー(S)、アントン・デルモータ(T)他
ベートーベン ミサ・ソレムニス ニ長調
DG POCG-2709/10(国内盤CD・1955年録音)上の画像リンクは輸入盤
引き続き「ミサ・ソレムニス」のグローリアを。その前にミサソレのではなくてバッハのロ短調ミサからキリエ〜クリステ〜キリエを聴いてみたり*1と、相変わらず下品な聴き方で。しかもグローリアの次のクレドは苦手なので抜かして、サンクトゥスも何となく飛ばして、アニュス・デイのトランペットにウットリしながら聴き終えるという、「ミサ」であることを無視した、神をも畏れぬ所業に及んでおります。いいじゃないですか、こういう聴き方しても。許してください。カトリックにおける神様はあまり寛容ではなさそうなので、許してもらえないか・・・・・・
それにしてもこのカール・ベームの1955年録音、凄いですね。異様な緊迫感ですが、でも歌があります。「グローリア」で言うと「Gratias agimus tibi ・・・」の部分なんか、よく歌っていて、満ち足りた心による感謝の気持ちを感じることができますが、ダレずに、うねりの大きい全体の流れの中にピッタリはまっています。何だか訳のわからない感想ですね。クレンペラーと、そしてジョン・エリオット・ガーディナーも捨て難いのですが、私のベストはこのベームの1955年盤です。

*1:だってこのミサソレのキリエ、アルトソロのピッチが変で気持ち悪いんだもん。