誰にも消せないもの

  レイボヴィッツのレコードと一緒に買って(id:makinohashira:20040906#p1)このたび一緒に発掘された、フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏によるニールセンの交響曲第4番「不滅」(Deutcshe Grammophon 2532 029)を。1981年、デジタル初期の録音ですね。デジタル録音のアナログディスクか・・・。
 
 この「不滅(消し難きもの)」という曲、バルビローリ=ハレ管弦楽団や古いグロンダール(グレンダール)=デンマーク国立放送交響楽団の演奏を聴いてもピンとこなかったのですが、このフォン・カラヤンの演奏を聴いてもよくわかりませんでした。フォン・カラヤンの演奏は緩急・強弱が極端で色彩感に富んでいてまるでリヒャルト・シュトラウス交響詩をド派手に演奏したかのような感じ。立派だけど一寸押し付けがましい。これならグロンダールのしみじみした演奏の方がいいなぁ・・・ああ、でも第4楽章(というか第4部)はわかりやすいかも。「銀河英雄伝説」的なイメージならこのフォン・カラヤン盤なのかもなぁ。
 とりあえずよく判らなかったので楽章単位で攻めることにして、何となく切欠がつかめそうな第4楽章からグロンダール盤を聴きなおしています。iPod miniにも前から入れてたのに余り聴いてなかったんですよね。
 ニールセンに関しては、中学時代からの私のバイブル(笑)である諸井誠「交響曲名曲名盤100」(音楽之友社・1979年)ではオミットされています。悲しいな。第二のバイブル(苦笑)、磯田健一郎「ポスト・マーラーのシンフォニストたち」(音楽之友社・1996年)では「第4番もいいけど第5番が最高だよ」なんて趣旨のことが書かれています。ということで第4番が掴めたら次は第5番かな。